ごあいさつ
1963(昭和38)年に創設された「富山カウンセリング研究会」は、青少年非行対策の一環として、富山県教育委員会から研修の場の設置要請もあり、元富山大学に誕生しました。
以来、幾多の紆余曲折を経て “望ましい人間関係を求めて” のキャッチフレーズのもとに 43年間 の “草の根運動的活動” を継続して参りました。
その長きに亘る活動経験への尊重と継続、そしてまた何よりも現代社会からの要請に応えるべく、2006(平成18)年には法人化し、「特定非営利活動法人(NPO法人)富山カウンセリングセンター」として生まれ変わりました。
今ここに、「富山カウンセリング研究会」の発足以降一日も休むことなく、60有余年間の歩みのただ中で、目指すところは、カウンセリング思想の普及と啓蒙を図り、荒廃した社会の変革の一助をなすことにあります。
例えば現代社会は、“いじめ“ “不登校” “子どもへの虐待“ 介護”や “ハラスメント” 等々から「疲れた」「大切にされていない」「死んでしまいたい」という思い、孤独感や疎外感をかかえて苦しみ悩んでいる人が増えています。
カウンセリングは、安心できる人間関係の中で、「自分自身と向き合い、本来の自分を取り戻したり、新しい自分と出会えるよう」支援することです。それはまた、支援する側の成長を図ることにもつながります。
どうぞ、家族関係や職場の人間関係などで疑問や悩みをかかえているあなた、さまざまな人間関係から自分の生き方を考え、自己実現を目指しているあなた、共にカウンセリングを学びましょう。
理事長 櫻井 ひろみ